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エネルギア伝統文化賞

円通寺人形芝居保存会 一般公演風景 円通寺デコクラブの練習 円通寺人形芝居

円通寺人形芝居保存会(人形芝居保存伝承/鳥取市)

住 所鳥取県鳥取市
1952年円通寺人形芝居保存会結成
1984年鳥取県無形民俗文化財指定
鳥取県教育委員会表賞受賞
1985年国の記録作成等を講ずべき無形民俗文化財に選択
1990年「ふるさとの人形芝居」(国立文楽劇場)出演
1994年地域文化功労者文部大臣表彰受賞
2007年鳥取県文化功労賞受賞(西村清市氏)


【由来】
江戸時代(約200年前)当時に在住した藤右衛門が、鳥取城建築の折に歌われたという石切唄の「念力節(がんりきぶし)」に合わせて、目も眉も口も動かぬ素朴な三吉(さんきち)デコを操ったことに始まるという。
「念力節」は別名を「円通寺節」ともいい、また「岩力節」とも書いたが、石切のときに実際に歌われた詞章は伝わっていない。
ただし、「奴の念力岩をも通す」という囃子言葉から「念力節」の名称が生まれたといわれている。


■写真 人形、円通寺デコクラブの練習、一般公演風景

人形芝居は、一般に浄瑠璃を語って操るものが多いが、円通寺の人形芝居は土地の民謡で操り、楽器も三味線に加えて胡弓と締め太鼓を伴奏にしたところに特徴がある。
主な演目は、「三吉デコ」から始め、「大黒舞」「平井権八」「作州心中」などであるが、祝福芸術的なものと、因幡及び近隣の国に起きた事件を題材にしているのは、円通寺人形芝居の発生基盤をうかがわせるものである。

現在の人形は、いわゆる淡路系の「三人遣い」を使用し、劇的な構成に乏しいが、いずれの演目においてもその身振りは大きく、躍動感にあふれる芸能である。
その舞方に、文楽以前の庶民芸能の形式を伝えるものと考えられるなど、古い伝統がうかがえ貴重であることから、1984年に鳥取県指定無形文化財に指定された。
翌年には、国の記録作成等を構ずべき無形の民族文化財に選択されている。

保存会は、1952年に結成され、以後、保存伝承活動に励み、各種舞台や施設の慰問など、様々なところで披露を続けてきた。近年は、活動拠点である人形芝居伝承館で練習を行うとともに次世代を育成するため、小学生への技術指導も行うなど、伝統行事の保存伝承に多大な貢献を果たしている。(U)