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エネルギア伝統文化賞

隠岐国分寺蓮華会舞保存会(蓮華会舞保存伝承/島根県隠岐の島町)

住 所島根県隠岐郡隠岐の島町
1974年隠岐国分寺蓮華会舞保存会設立
1977年国指定重要無形民俗文化財認定
1991年島根県文化奨励賞受賞
1993年パリ日本文化祭参加公演
2008年サントリー地域文化賞受賞


【由来】
平安時代から隠岐島に伝わる国の重要無形民俗文化財「隠岐国分寺蓮華会舞」は、奈良から平安期にかけて日本に古代中国・朝鮮等から大陸文化が盛んに輸入され、芸能面でも舞と楽を一緒にした無言仮面劇が多量に入ってきた。
それらは、一度都に入り、やがて全国の主な寺社の祭礼の余興として奉納公演された。

古代の宗教儀式と大陸文化の影響を感じさせながら、宮廷舞楽の流れを汲む大変貴重な芸能で、幕末以前までは120種の舞を五日五晩舞い続け5年に1度催された。

1869年に起こった隠岐廃仏毀釈によって歴史の舞台から姿を消した。その舞が復活したのは1883年で、現在の舞が確立されたのは大正期に入り七種の舞を今に伝えたといわれている。
それ以来、毎年4月21日に隠岐国分寺・春季大法要(御影供)の際に四天王尊に奉納公演が行われてきている。

「蓮華会舞」が隠岐国分寺の境内で行われるようになったが、舞の継承を確実なるものにするため、「隠岐国分寺蓮華会舞保存会」が1974年1月に住民の手で設立された。

しかしながら、2007年2月に国分寺本堂が全焼し、蓮華会舞の舞具も全て焼失した。
失意の淵から保存会員が一丸となり、早期の対応を関係各位に働きかけ幸いにもご支援を得て、舞具等の複製が早期に叶い2008年より奉納公演を継承してきている。


■写真  隠岐国分寺春季大法要奉納公演より“仏之舞”、“竜王之舞”、“行同”

隠岐国分寺蓮華会舞は、隠岐の島町内唯一の国指定無形民俗文化財であり、保存会の活動は隠岐の島町の文化振興、観光振興の中心を担っている。
活動は町内のみならず、県外、国外での公演の経験もあり、多岐にわたっている。

後継者育成にも力を入れており、近隣の青年や子どもたちを含め年齢幅の広い活動を行っている。

2007年2月には、隠岐国分寺本堂の火災により、蓮華会舞に使用する面や関係文書などすべてを焼失したが、国や県等の関係機関の援助を受けながら保存会の熱心な努力により、翌年の4月21日には復活し奉納を行った。
現在の蓮華会舞で使用されている面は、保存会及び地元の方々が作成したものである。

無形民俗文化財が人により保存され、伝承されていることを改めて認識させられた。復活後もその活動内容はより一層活発なものとなり、毎年県外で2、3回の公演を行うなど、伝統文化の保存伝承に多大な貢献を果たしている。(N)