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  5. 岡田 泰さん

エネルギア美術賞

岡田泰 蹴りロクロ作業 淡青釉鉢1 淡青釉鉢2

岡田 泰さん(陶芸/山口県萩市)

現住所山口県萩市
【経 歴】(2017年4月)
2002年東京造形大学美術学部彫刻科卒業
2003年京都府立陶工高等技術専門校成形科修了
2005年京都市工業試験場陶磁器専修科終了  父・裕氏に師事
2012年日本工芸会正会員  現在に至る
【受賞歴】
2007年おおたき北海道陶芸展読売新聞北海道支社賞
2008年西日本陶芸美術展山口県知事賞
同 年おおたき北海道陶芸展伊達商工会議所会頭賞
2009年おおたき北海道陶芸展伊達市議会議長賞
同 年山口県美術展覧会優秀賞
2010年西部伝統工芸展朝日カルチャーセンター賞
同 年山口伝統工芸展朝日新聞社賞
2011年山口伝統工芸展朝日新聞社奨励賞
同 年山口県美術展覧会優秀賞
2012年九州山口陶磁展熊本放送賞
同 年西部伝統工芸展OAB大分朝日放送賞
同 年山口伝統工芸展朝日新聞社奨励賞
2013年萩の陶芸家たち展準大賞
同 年菊池ビエンナーレ奨励賞
2015年西日本陶芸美術展山口県知事賞
同 年山口伝統工芸展NHK山口放送局賞
同 年日本陶芸展毎日新聞社賞
2016年山口伝統工芸展日本工芸会山口支部長賞
 
○蹴りロクロにて削り作業:左
○淡青釉鉢:中央
○淡青釉鉢:右
〔※画面をクリックすると拡大します〕

  岡田泰は東京造形大学で彫刻を学び、その後京都で研鑽を積んで、父裕氏に師事、着実に受賞を重ねてきた萩焼界の若手実力派の一人である。2009年に山口県美術展覧会で優秀賞を受賞した《淡青釉鉢》には、日本海の澄んだ水色を思わせる、作家オリジナルの淡青色が使われている。審査員の外舘和子氏は「シンプルな形態と淡い乳青色は、むしろ全てを受け入れ、浄化してしまうかのような温かさを示している。饒舌とは対極の穏やかな美しさを示す完成度の高い佇まい」と評している。
 地元や九州・山口地域の公募展で着実に受賞を重ね、日本伝統工芸展には2009年以降現在まで、毎回入選を果たしている。また、韓国でも作品を展示する機会を得てきたが、特筆すべき活躍は、全国規模の公募展である「菊池ビエンナーレ」(2013年)の奨励賞、「日本陶芸展」(2015年)の毎日新聞社賞の受賞である。これらの公募展で高い技術と表現力が認められ、将来の活躍に大きな期待が込められたものと思われる。
 岡田の実力は東京国立近代美術館での「日本伝統工芸展60回記念 工芸からKOGEIへ」展(2013年)および茨城県陶芸美術館での「現代・陶芸現象」展などに出品指名されたことからも明らかである。特に前者の陶芸部門の出品者の中では最年少であり、山口県からただ一人選ばれている。
 また、2016年の山口伝統工芸展では、最高賞の日本工芸会山口支部長賞を受賞し、名実ともに萩焼界きってのホープと目されるに至っており、若手陶芸家として今後更なる活躍が期待されている。(S)