中国経営品質協議会では、平成16年2月26日(木)に幹事会を臨時開催し、第5期(平成16年6月〜)から中国地方における経営品質の表彰制度「中国地方経営品質賞」を実施・運営することについて、承認いたしました。その概要についてご紹介いたします。
多田代表幹事(中国生産性本部会長)から、中国地方における経営品質向上活動の一層の活性化・浸透を図るため中国独自の考え方による「中国地方経営品質賞」を創設することとしたいとの挨拶があり、事務局が提案内容について説明した。その概要は次のとおり。
「中国地方経営品質賞」が目指すことは、経営品質向上の考え方に基づき企業・組織が経営革新を推進し、その成果を中国地方の産業界全体で共有化することで、地域全体が活性化することである。そのために、すばらしい成果を実現し続ける強い経営体質を構築している企業・組織を表彰し紹介するとともに自組織の経営品質レベルを第三者が審査する機会を提供する。
表彰制度は、主として経営品質向上に取り組む企業・組織の質を高めることを目的とする「エクセレンス部門」と主として経営品質向上に取り組む企業・組織の裾野を広げることを目的とする「チャレンジ部門」の2つの区分とする。「チャレンジ部門」については、申請書作成のための研修を実施する。
賞への申請は10月1日〜10月31日とする。11月から3月にかけて審査を実施し、4月に表彰組織を決定し、6月に表彰式を実施する。審査員は、日本経営品質賞等の審査員経験者および認定セルフアセッサーとする。申請資格は、基本的には中国地方所在の組織であれば、非営利を含めどんな組織でも申請できる。
これについて次のような意見・質疑応答があった。
・各地の経営品質地方賞は県単位のものが多いが、賞への申請組織の減、審査員の確保等の問題も出ている。そこで賞へ申請する企業・組織の裾野を広げ、賞を継続していくことも考えて、中国地方全体を対象とした賞とした。
・中国地方各県への協力依頼等の状況については、商工労働部に対してお願いをしたが、一定のご理解はいただいたと考えている。ただ、各県での実績か必要であり、今後も各県での経営品質への取組みについて積極的に支援していく。
・2004年度版日本経営品質賞アセスメント基準等にあわせ、本賞の審査方法等についても一部見直しが必要であり、別途修正のうえ正式に報道発表する。
・賞をスタートさせた以上は、例え「今年は受賞企業が出ない」ことになっても賞自体をやめてしまうということがあってはならず、長期的な視野にたって継続していきたい。 |